トピックス−活動報告
【14.11.08】〜働くみんなが元気の出る集会PART19〜
ブラック企業を無くすには、労使関係の構築がカギ!
11月8日,午後1時より静岡県産業経済会館にて、「働くみんなが元気の出る集会PART19」が約50名の参加で、開催されました。
集会開始前に、青葉公園で恒例のシール投票「あなたのお時給どんだけ〜」を行いました。休日にしては人通りが少なく、シールの投票者は71名でしたが、最賃違反が2名。非正規は最賃に近い765円〜800円が最も多い賃金帯でした。正規も、1000円以下の方が35人中7名おり、それこそ「正規雇用だからといって安泰ではない」状況で、労働者の賃金にアベノミクス効果は反映されていません。
パート臨時労組連絡会第9回総会
集会にさきだち、静岡県評パート臨時労組連絡会第9回総会が開かれ、青池事務局長より、2014年度活動報告と2015年度活動計画(案)が提案されました。昨年以上に、「最低賃金の引き上げ」の意見書採択を県内各市町へ陳情することなどが提案され、拍手で確認されました。また、新役員も承認され、代表には笹原みどりさんが就任しました。
ブラック企業の実態、ブラック企業を無くすには
引き続き、「ブラック企業の実態、ブラック企業を無くすには」と題し、NPO法人「POSSE」の深江桃子さんによる講演がありました。実際に、労働相談から問題解決にいたるまで、労働者に寄り添って活動している実例を挙げての講演で、非常にわかりやすく、また、実際に就職を控えた子供を持つ親世代には、「POSSE」のような助けてくれる組織があることがわかった、という感想もありました。
正規雇用だからといって安泰ではない
ブラック企業とは経営戦略的に「働き続けられない」ことが織り込み済みの職場であるということは衝撃的でした。「正規雇用だからといって安泰ではない」のです。労働者にとって安定雇用は最大の労働条件です。それが脅かされるブラックの存在を無くすためには、労使関係を構築することによって、企業内の強大な指揮命令権を規制することが重要だというお話に、労働組合の責任は重大だと感じました。また、社会保障が行き届いていない日本社会では、正規雇用であることから、ブラック企業だとわかっても抜け出すことができないでいるうちに取り返しのつかない状態になっているという、特に若者が犠牲となり2013年の精神障害による労災認定件数は年々増え20〜30歳代が半数以上占めている。
やはり、失業しても生活できる制度、非正規でも生活できる賃金(最低賃金)が保証される社会保障を充実させるための運動の推進が重要だと再認識させられました。
職場交流では、職場が民営化される計画があることや、低賃金で自立できない実態、教育職場での非正規職員の過酷な実態等の発言がありました。
シール投票
静岡県の最低賃金は、この10月より765円となっています、この時間給765円では1日8時間働いて6120円、1カ月20日間働いて122400円そこから税金など控除されれば10万円前後です、これでは生活を守れません。