トピックス−活動報告

リニア新幹線は本当に必要?

22日静岡駅地下で抗議の宣伝

 太田国土交通相は、市民、県知事、静岡市長の意見・要望を無視し10月17日、JR東海が東京(品川)―名古屋間で開業を目指すリニア中央新幹線の工事実施計画を認可しました。このことに対し、22日静岡駅地下で抗議の宣伝を行いました。  

リニア新幹線は

◆事業主体はJR東海です。東京―名古屋2027年開業予定。その後大阪まで伸ばします。
◆総工費は9兆300億(名古屋までは5兆5千億)の巨大事業。
◆超電導磁気浮上方式で最高時速505キロの予定です。

リニア新幹線には様々な問題が

○大井川の水が毎秒2トン減少
赤石岳などが連なる南アルプスに10.7キロのトンネルを掘って穴をあける。これにより大井川の水量が毎秒2トン減少します(JR東海の試算)
 

大雨や東海地震で崩落の危険が!

計画では、標高2千メートルの扇沢尾根をはじめ、現在も両側から崩落している燕沢など大井川上流の河川敷に360万立米もの発生残土を置くことになっています。中央構造線や糸魚川・静岡構造線の断層が走る南アルプスに多量の残土を置くと、大雨や地震等による崩落の危険性があります!  

リニアで浜岡原発再稼働?

リニア新幹線は現行新幹線の4.5倍の電力を消費します。必要となる電力を賄うため、浜岡原発の再稼働か?

こだま・ひかりははどうなる?

 JR東海の社長自ら「採算はとれない」と明言。生産年齢人口(16歳〜64歳)の急激な減少が確実な中、巨額の工事費(借金)は「こだま・ひかり」に無縁でしょうか?地域経済の衰退に拍車がかかる危険も。

リニア新幹線は安全でしょうか

 ドイツでは撤退
同じ方式の超高速鉄道を計画していたドイツでは、実験段階での人身事故(死者23名)を機に計画から撤退。世界的に実用化ははじめてで、安全性の保証はありません。

全線85%はトンネル

 静岡、長野、山梨の3県境は、南アルプスの3千メートル級の山々が連なり、その地下を走ります。小河内岳(標高2802メートル)付近で最深部となり、地表からの深さは約1410メートル。過去に例のない“超”大深度にトンネルが掘られる計画です。
万一、トンネル内で停電事故、火災事故が起きたとき、非常口まで最大5キロを歩きます。南アルプスの下だとさらに上に数百m上ります!
 

 

 

▲ このページの先頭にもどる