トピックス−活動報告
【11.11.26】4000の人間の鎖、浜岡原発を包囲
ひまわり集会に県内外の運動団体が一堂に
浜岡原発を目と鼻の先に臨む御前崎市において、「11.26ひまわり集会in浜岡」が開催され、この日のために用意された広さ3600平方メートルの特設会場は、県境や団体の枠を超えて集まった4000人もの参加者で埋め尽くされました。参加者たちは、集会のシンボルマークであるひまわりの花を模したペーパーフラワーや、黄色いリボン、思い思いのプラカードや横断幕などを手に、「浜岡原発の永久停止・廃炉」へ向けた思いをアピールしました。
集会には永久停止決議をした牧之原市の西原市長からのメッセージも届きました。
よびかけ人を代表して林県評議長が「もし福島と同じ事故が起これば、50キロ圏の214万人はどこへ避難すればいいのか」「さまざまな人たちと手を携えて、来年に予想される再稼動を阻止していきましょう」と訴えました。
さまざまな団体から連帯あいさつ
県内外で活躍されている「原発はいらない浜松の会」の村松事務局長、「なくそう浜岡原発・いのちとふるさとを守る藤枝市民の会」の枝村事務局長、御前崎市民の村松さん、福島、長野県労連の鈴木事務局長と、次々とあいさつされました。
政党からは、日本共産党の佐々木憲昭衆議院議員がそれぞれ連帯のあいさつをしました。
今回の集会の特徴として、これまで個別に活動してきた県内の諸団体が共同して参加したことが挙げられます。菜の花パレードを主催した「ふきのとう」の下村大和代表、「浜岡原発を考える静岡ネットワーク」の増田勝氏らから連帯のあいさつが述べられ、組織や団体の枠を超え「浜岡原発の永久停止・廃炉」に向けた共通の思いを確認しました。
集会の最後には、呼びかけ人の望月聡彦静岡市青年九条隊隊長が集会宣言(案)を読み上げ、参加者たちは満場の拍手とともに「浜岡原発の永久停止・廃炉」への思いをひとつにしました。
2コースに分かれてパレード
集会終了後、参加者たちは2コースに分かれ、「いらない、いらない、浜岡原発。まもろう、まもろう、くらしの安全」と声を上げながら、浜岡原発に向かいパレードをおこないました。
「人間の鎖」で浜岡原発を包囲
そして4000人の参加者が手をつないで原発敷地の周囲約4キロメートルを取り囲む「人間の鎖」を完成させると、周囲からは大きな拍手がわき起こりました。これは原発を人間の鎖で大規模に包囲したはじめての行動であり、「浜岡原発の永久停止・廃炉」を望む県民世論を示すうえで、たいへん意味のあるものです。
会場にはさまざまなコーナーが゛
会場内には福島支援物産展のほか、様々なコーナーが設置されました。プラカード作成コーナーでは大人から子どもまで幅広い年齢層が一緒になって、それぞれの思いの丈を手作りのプラカードに刻みました。展示コーナーでは浜岡原発に関わる貴重な資料や、数十年に及ぶこれまでの反対運動の記録、震災ボランティアに参加した若者からの報告などが展示され、呼びかけ人の林弘文静岡大学名誉教授が参加者に分かりやすく解説されました。ほかにも放射線測定コーナーや太陽光発電展示コーナーが用意され、多くの参加者の注目を集めました。
浜岡1号機を設置に反対する運動の一環として、静岡県評と日本科学者会議静岡支部などで、1971年1月から5月までハガキ付風船を飛ばしました。戻ってきたハガキを元につくった地図がこれです。現地、静岡市、沼津市、三島市などだけではなく、箱根の山を越えて放射能が首都圏へ行くのがわかります。
プラカードつくっちゃおうコーナー。パレードに使うプラカードに、みんな思い思いの主張を書き込んでいます。