新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、医療・福祉の現場では深刻な影響を及ぼしています。このような状況での21春闘は、コロナ禍で不安な社会を「安全・安心」な社会へと転換し、すべての労働者の賃上げ、底上げ、格差をなくし、8時間働けば誰もが人間らしく暮らせる社会の実現をめざさなければなりません。
静岡県評・国民春闘実行委員会は2月21日、東部地区・中部地区は静岡市青葉公園で、西部地区は浜松ふれあい公園で「2021年国民春闘静岡県決起集会」を開催しました。
静岡会場
静岡会場は約70名が参加し、午前10時より開催し、集会とスタンディング、全労連などが呼び掛けている『安全・安心の医療・介護の実現と国民のいのちと健康を守るための国会請願署名』(いのち署名)はがきのポスティングを実施しました。
主催者を代表して菊池仁静岡県春闘共闘会議議長(県評議長)は「今、新型コロナで国民や中小企業は大きな影響を被っているが、政府は十分な対策を講じていない。経団連の中西会長は日本の賃金水準は国際的にみて下位にあると認めている、それなら大幅賃上げを正面に据えるべきではないか、財源は459兆円ともいわれる内部留保の一部を取り崩せば賃上げは可能だ。21春闘は『コロナ禍』だからこそ賃上げのたたかいに確信を持ち、労働者・国民の団結で格差をなくし、8時間働けば誰もが人間らしく普通に暮らせる社会を作ることがコロナ危機を克服し希望のもてる社会につながる」とあいさつしました。
激励・連帯のあいさつを、小企業・家族経営の営業と暮らしを守り、助け合い運動に取り組む静岡県商工団体連合会の西野雅好副会長は「新型コロナで仕事も減り大変な状況になっている、倒産や廃業が5万社もある。景気をよくするために春闘を頑張ってもらいたい」と。また日本共産党の島津幸広元衆院議員は「総選挙では野党連合政権を目指し、国民の願いを実現する政治に変えていくために頑張る」と語りました。
集会後、青葉公園前でパネルを持ち通行中の市民の皆さんへアピールするスタンディングと、病院と保健所を増やしてなどの「いのち署名」はがきのポスティングを行いました。
浜松会場
西部決起集会は東ふれあい公園で開催され、コロナ禍でしたが、集会には家族連れを含め100人が参加しました。
今年は新型コロナ禍ということもあり、パレードを行わず、各労組・団体のリレートークを充実させ16の組合・団体より、春闘の取り組み状況を熱く語り、交流を深めました。最後に、地区労連に結集する労組と地域の仲間は、総力をあげて21国民春闘を闘うことを確認しました。
集会後、全労災病院労組の職場での実態の訴えに応え「いのち署名」はがきのポスティング行動を行いました。