トピックス−活動報告

【17.06.03】第25回パート・派遣など非正規ではたらくなかまの全国交流集会in静岡

   6月3日(土)〜4日(日)全労連非正規雇用労働者全国センターと静岡県評実行委員会は、静岡市清水区テルサと葵区シズウエルで「集まろう!語り合おう!みんなの力で実現しよう!差別と貧困のない社会・職場!」をテーマに第25回パート・派遣など非正規ではたらくなかまの全国交流集会in静岡を開催しました。

 

歓迎行事「清沢神楽」

 全体会での歓迎行事に、清沢神楽保存会の皆さんによる、清沢神楽「八王子の舞」(静岡県指定無形民俗文化財)が行われ、左手に真剣右手に鈴を持ち勇壮な舞を披露し、参加者から大きな拍手がわきました。  

8時間働けば暮らせるルールの確立を

   主催者を代表して小田川義和センター代表(全労連議長)は「安倍政権は『働き方改革』で非正規という言葉や過労死をなくすと言っているが、非正規社員に正規の社員と同じ責任・仕事をさせている、正社員は過労死させるような働き方をさせている」「死ぬまで働かせるな、8時間働けば暮らせるルールの確立を、労働法制の改悪を阻止しよう」などと呼びかけました。

静岡市清水は最賃発祥の地

   地元実行委員会を代表して林克県評議長があいさつをし、「清水市は最低賃金の発祥の地で、戦後夫を亡くした女性労働者のために賃金を保障した。1956年(昭和31年)最賃法のできる3年前にこの制度をスタートさせた。しかもシングルマザーの生計費をもとに最低賃金をスタートさせた。この近くのフェルケール博物館に「働く女子労働者の碑」と「最低賃金全国第1号記念碑」があり、この碑に「労働条件の発展が企業の発展になる」と書かれています、ぜひご覧下さいとあいさつしました

「貧困と格差にどう立ち向かうか」

 記念講演は「貧困と格差にどう立ち向かうか」と題し本田由紀東京大学教授が行い、豊富なデーターを基にした話は分かりやすく、また非正規問題を解決するために政府を動かす運動が必要だと話されました。  

 

 特別報告を北海道労連と静岡パート臨時労組連絡会が行い、静岡から最低生計費の取り組みを報告しました。
その後、職場の状況や闘いの様子のリレートークを6人が行いました。
 

「正規と非正規間格差をなくそう」と市内をパレード

 2日目は、非正規労働者の要求実現ために運動を強化するための交流を12の分科会で開催しました。
分科会終了後「正規と非正規間格差をなくそう」「貧困と格差のない社会・職場にしよう」とコールして市内をパレードしました。
 

 

清沢神楽とは

 安倍川の支流、藁科川を上流へ上がり、さらに分岐して黒俣川へ進んでいくと、杉を背負った山肌が近づき、茶畑や家々がちらほらと目に映ってきます。この山深い場所は旧安倍郡清沢村にあたり、昭和42年に静岡市と合併してからは、清沢地区と呼ばれるようになりました。14の集落が点在し、およそ1200人の人々が大きな自然に抱かれながら、しんしんと暮らしています。ここには街では感じられない、昔から受け継がれてきた伝統や風習、自然と共生するための知恵などが残っています。そこからは、祖先が長きに亘って崇拝し続けた神々への思いや、日本人の源流を感じることができます。そのひとつに、江戸時代からこの地に伝わるものがあります。雅な衣装を身にまとい、笛と太鼓の音を響かせ、その中で舞を舞う神々への奉納。季節の順調な巡りを願う心。人々はそれを清沢神楽といいます。
神楽が伝わる集落は、昼居渡、相俣、久能尾、中塚蛇塚、峰山、杉尾、坂本、中村の8つで、それぞれの氏神社で奉納されてきました。清沢神楽はこれを総称した呼び方で、静岡県指定無形民俗文化財に登録されています。神楽式で八百万の神々をお迎えする「湯立神楽」で、役舞や余興の舞など20の舞が伝えられています。数ある駿河神楽の中でも、先人達が磨き上げてきた清沢神楽は、特に芸術性が高いといわれています。

先人達が磨き上げてきた清沢神楽

 

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