トピックス−活動報告
【15.01.24】再生可能エネルギー普及・全国フォーラム2015IN静岡
再生可能エネルギー普及・全国フォーラム2015 IN静岡
1月24日、25日静岡市において「再生可能エネルギー普及・全国フォーラム2015IN静岡」を開催し、全国から150名が参加しました。
地元を代表して現地実行委員の林克県評議長は「ヨーロッパではエネルギーや食糧が地域循環され、地域社会が大いににぎわっている」と歓迎の挨拶をしました。
「里山資本主義のススメ」
続いて、井上恭介氏(NHK報道局 チーフ・プロデューサー)による「里山資本主義のススメ」と題する記念講演がありました。
東京時代にマネー資本主義の取材を通し、3.11を迎えて完成された大きなシステムの危うさを感じ、里山資本主義を取材するに至った問題意識を語りました。
里山はお金換算できない大切な価値です。
里山には人間が生きていくのに必要な、大切な資本があり、これはお金換算できない大切な価値です。そうした里山の資源をいかいしていくことを「里山資本主義」という言葉を使って伝えているそうです。
生かされていない身近な資源「山の木」を活用する「エコストーブ」を手作りし、ご飯を炊いたところ最先端電気釜よりおいしいご飯ができた。
また、里山にはお金に換算できない価値だけでなく、金銭換算できる価値も眠っている。岡山の建材メーカーが、工場から出る木くずで自家発電を始めたら電気代がゼロになり、余った電力を売電し収入がある。それまでお金を払って引き取ってもらった木くずがお金に化けた。
地域の資源を生かす取り組みを取材して、新たな地域の生き方を示したことを話されました。
市民ファンドの太陽光発電事業
特別報告は「しずおか未来エネルギー」の天野竜志常務理事が「静岡発の市民ファンドを活用した地域連携による再生エネルギー事業」と題し、全国で初めて自治体と共同した市民ファンドの太陽光発電事業の報告をしました。
4人から特別発言
PVネットの都筑建さんがFIT法改悪の解説。元衆議院議員の吉井英勝さんが原発輸出と原発再稼働の関係について発言。東大大学院の佐川清隆さんが気候変動対策に間に合う迅速な再生エネルギー導入を、と問題提起。市民電力連絡会の山崎求博さんなど4人の特別発言がありました。
和やかに懇親会で交流
4つの分散会、分科会
2日目は4つの分散会、分科会に分かれて再生可能エネルギーをめぐる状況、自治体との協働、先進的な事業例など討論しました。最後にアピール文を採択し集会は終わりました。
オプション企画
午後は、浜岡原発の見学。日本平の太陽光発電と三保松原のバイオ見学。伊豆の国市のソーラーシェアリングを見学しました。
全国で、地域の資源を生かすという流れを実践し、省エネと再生可能エネルギー中心の持続可能な社会を作りましょう。
マスコットのゼロノミクマくん