トピックス−活動報告
【14.06.27】静岡最賃デーの行動
労働局へ2つの要請文と最賃署名4190筆を提出
労働局に「最低賃金1000円以上の実現と全国一律最賃制を求める要請書」、「静岡地方最低賃金審議会の運営のあり方に関する要請」の2つの要請文と最賃署名4190筆を提出し、賃金室長と懇談しました。
最低賃金が近隣都県に比べ低い
静岡県の最低賃金が近隣都県に比べ低いことは、今問題となっている人口流出の原因になっているのではないかとの懸念もあり、早急に最賃の大幅引き上げを求めました。また、地域間格差をなくすことも地方から大都市への人口流出をくい止める要因ともなり、全国一律最賃制の必要性を訴えました。しかし、審議会へは伝えるものの、現行法を変えない限りは無理であるとの見解でした。
中小企業支援の必要性は認識
中小企業支援の必要性は認識しているが、政府全体の施策することが必要であり、労働局単独では、相談窓口や助成金制度程度になってしまうとのことでした。
「審議会の運営のあり方」については、静岡県は審議会の公開は2回のみ。意見陳述も許可されません。全労連で調査した各都道府県での実態を示し、審議会の公開を求めました。資料提示したものの過半数の県が実施しているわけではない、との見解。できる限りのことは実施しているし、審議会が決定することなので、という回答でした。鳥取、和歌山への道は遠いと感じました。
シール投票「あなたのお時給どんだけ〜
12時からはシール投票「あなたのお時給どんだけ〜」を青葉公園で行いました。いつも実施している休日とは異なり、平日で人通りは少なく、歩いている人は昼休みで時間がない、とか仕事をしていない人が多く、36名の参加に留まりました。結果は、非正規は時給800円前後に貼りついている実態が顕著でした。正規も時給1000円以下の人、最低生計費1366円に届かない人も半数おり、賃金実態の厳しさが表れました。
最低賃金の審議はこれから中央で始まり、8月には地方最低賃金審議会が始まり、改定額が決まっていくことをお知らせするとともに、私たちの賃金を上げるためには、ひとりひとりが声をだしていかなければ改善されないことを訴えました。配布したチラシには「首相に一言カキコミを」とあります。ひとりでも多くの人が参加し、世論形成していくことが重要です。
シール投票「投票結果」
県政記者クラブで記者会見
県政記者クラブで、労働局への要請、シール投票の結果、県内時給マップの報告をしました。
記者からは、静岡県の最低賃金が全国9位とはいえ、2009年から全国平均を下回っていることや、静岡県の人口流出について質問が出ました。また、審議会がほぼ非公開であることや意見陳述ができないことにも関心を持っているようでした。
また、賃金マップは求人情報誌のデータを基に初めて作成したものですが、採用時給は800円台が多く、シール投票と同じ結果となっています。
静岡県評では7月にも労働局への要請を行う予定です。意見書は各単産から募る予定で、昨年より多くの意見書を審議会に届けたいと思います。