トピックス−活動報告
【13.05.14】浜岡原発停止二周年、改めて廃炉を要求
原発なくす会など四団体が呼び掛け
浜岡原発が政府の要請により停止して2周年となる5月14日、静岡県評も参加する「原発なくす会」他3団体は、「Good-bye浜岡原発」の行動を終日開催し、国や中電に改めて浜岡原発の永久停止・廃炉を要請するとともに、県民の皆さんにも大いにアピールしました。
マスコミも注目
今回行動呼びかけた四団体は、原発なくそう!3.10アクションin静岡、浜岡原発はいらない浜松の会、STOP原発震災はまおかキャンペーン、原発なくす会の四団体。
一堂に会した記者会見では、たくさんのテレビカメラが注目する中、代表して林県評議長が「安倍首相が原発再稼働を言うことに憤っている。浜岡原発は再稼働させず廃炉とすべきだ」と今回の行動の趣旨を説明しました。
中電「中間貯蔵施設は検討」
メンバーは中部電力へ浜岡原発を永久停止・廃炉とするよう要請しました。要請の中では「津波対策が無駄とは言わないが、もともと福島原発事故の原因究明がされて新規制基準がつくられたわけではなく、それによって再稼働を決めるのはおかしい」「危険なプールに使用済み核燃料を貯蔵するのはとても心配だ。当面の措置として中間貯蔵施設をつくるべき」と意見を述べました。対応した平尾広報課長は「中間貯蔵施設は計画している」「皆さんの声は社長に伝えたい」と答弁しました。
県民の目線での厳しいチェックを要請
続いて県庁知事公室において、浜岡原発はいらない浜松の会、STOP原発震災はまおかキャンペーン二団体の署名を提出し、それぞれの代表が、浜岡廃炉の意思を要請しました。
要請場所を原子力安全対策課に移し、杉浦課長が新規制基準評価、地域防災計画などについて答弁しました。
林議長が「これまで県は、浜岡原発再稼働の知事の同意の条件を県民に明らかにしてきていることは、行政の説明責任という点で評価できる。とりわけ使用済み核燃料の処理のめどを上げていることを評価している」とした上で「安倍首相が新規制基準による再稼働を言っているが、基準についての評価はどうか。またこれまでの同意の条件について変わりないか」と問いました。
杉浦課長は「新規制基準はまだ決められたわけでなく、中身についてあたっていない。これまでの同意の条件は変わりなく、厳しくチェックしていきたい」と述べました。
国は十分な避難計画を再稼働の条件とすべき
また「地域防災計画に基づく避難計画についても県民の重大な関心事だ。福島と違って浜岡のエリア人口は全国一だ。いい計画をつくってほしいが、この県民の命に係わる避難計画を再稼働の条件とするよう国に上げてほしい。また知事の同意の条件に加えてほしい」と要望しました。
杉浦課長は「規制委員会もそれについては言及している。皆さんの気持ちを受け止めて計画をつくっていきたい」と述べました。その後も「静岡の場合は避難計画は無理。それより廃炉を」などの意見がたくさん出されました。
「とても素晴らしい集会で感動した」
6時から5.14Good-bye浜岡原発集会が開催され、150人の人が参加しました。集会はまず合唱団TOMOの歌から始まり、被災地を励ますサイタロウ節など多くの人を魅了しました。林代表のあいさつの後、1分間スピーチ・リレートークということで老若男女、様々な人が自分の思いを語りました。そして「浜岡原発が止まって二周年を祝うとともに永久停止・廃炉を要求しよう」としたアピールを採択しました。
つづいて「青葉から愛を叫ぼうアクション」において、これまで金曜アクションで歌われてきた数々の替え歌、「はぜるポンポコリン」「原発との別れ」などを会場人たちといっしょに熱唱しました。
道行く女性が「とても素晴らしい集会で感動した。用事があるのだがもっと見ていたい」と感想を述べたり、外国人夫妻や高校生が熱心に聞き入っていました。