トピックス−活動報告
【12.06.07】最低賃金を1000円以上の実現を
静岡労働局へ「最低賃金1000円以上の実現と全国一律最賃制への接近を求める」要請を行いました
6月5日(火)静岡労働局へ「最低賃金1000円以上の実現と全国一律最賃制への接近を求める要請」を、林県評議長以下9名で行いました。
要請事項は以下の5項目です。
1、 最低賃金を大幅に引き上げ、早急に時間額1000円以上とすること。
2、 地域間の最低賃金格差を縮小させ、全国一律最低賃金制に接近すること。
3、 最低賃金審議会委員及び専門部会委員を公正に任命すること。また、現行法にある意見陳述の仕組みを実効あるものとするよう制度運用を改善すること。そして、地域で公聴会を開催するなど、より広範な労働者の意見を聴取し審議に反映させること。
4、 最低賃金違反を根絶させるため、労働基準監督官を増員し、監督行政の強化を図ること。
5、 最低賃金引き上げへの理解を得られるよう、政府の責任において中小零細業者の経営支援を抜本的に強化すること。
要請書はこちら
審議委員の公正任命を
交渉のなかで、労働局は、2009年の政労使合意である「雇用戦略対話」を推進すべく進めており、要請項目の1、2に関しては「思いは同じである」ことを表明しました。審議委員の公正任命、意見陳述等について、法律に則り適正に任命しており、意見陳述については審議会の中で読み上げ反映しているとの主張に、参加者からは、一部の組織に偏った任命であることの不当さと、任命基準が明示されないこと、様々な意見が反映されていないこと等が反論として出されました。意見陳述について他の地方なみに実施させることについて検討するよう強く訴えました。
なかなか景気の回復がみられないなか、最低賃金の大幅な引き上げが内需を拡大させ、地域経済を活性化させること、生計費主義に基づき、暮らせる賃金として最低賃金1000円以上は当然であることを主張し、政労使合意の「できるだけ早く最低800円以上、2020年までに平均1000円」の実現にむけて努力することを強く要請しました。
最賃審議会が開催される7月には、「全国一律最賃・時給1000円以上の実現を求める要請」署名を提出する予定です。